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胃がピロリ菌に感染してしていると、慢性胃炎を発症し胃癌になるリスクが高まります。血液で抗ピロリ菌抗体とペプシノーゲンを同時に検査することで、ピロリ菌感染と慢性胃炎の有無を判定するのがABC検診です。最近では市町村での健診で使用する自治体も出始め注目されています。医療保険は使えません。
ピロリ菌が胃粘膜に感染すると慢性胃炎を起こします。慢性胃炎が持続すると胃粘膜が次第に萎縮してゆき萎縮性胃炎となります。萎縮性胃炎の粘膜から胃癌が発症しやすくなります。
ピロリ菌に感染していると血液中にピロリ菌に対する抗体ができます。これが抗ヘリコバクター・ピロリ菌抗体IgGです。この抗体が陽性であるとピロリ菌に感染していることが推測されます。
ペプシノーゲンとは胃粘膜から分泌され血液中にふくまれる物質です。胃粘膜の萎縮が進むにつれ量が減ってきます。検査の数値によって、陰性、陽性、中等度陽性、強陽性の4段階に分類されます。これにより胃粘膜萎縮の程度が推測されます。但し、胃酸分泌抑制剤の中でプロトンポンプ阻害剤(PPI)を服用中の人は、高値になりますので、この検査は適していません。
*A群 : ピロリ菌抗体 陰性。 ペプシノーゲン検査 陰性。
健康な胃粘膜。ピロリ菌感染はなく、胃粘膜萎縮の可能性も非常に低い。年間の胃癌発生率はほぼゼロ。今後は5年に1回のABC検診を勧めます。
*B群 : ピロリ菌抗体 陽性。 ペプシノーゲン検査 陰性。
ピロリ菌に感染し胃粘膜の炎症があるが萎縮の程度は軽度。年間の胃癌発生率は1000人に1人
今後は、隔年ごとの胃カメラを勧めます。
*C群 : ピロリ菌抗体 陽性。ペプシノーゲン検査 陽性。
慢性萎縮性胃炎。胃粘膜の萎縮が進んでいる。年間の胃癌発生率は500人に1人。今後は毎年の胃カメラ検査を勧めます。
*D群 : ピロリ菌抗体 陰性。ペプシノーゲン検査 陽性。
胃粘膜萎縮が進み過ぎたため、ピロリ菌が胃にいれず退散した状態。年間の胃癌発生率は80人に1人。今後は毎年必ず胃カメラを勧めます。
*ABC検診 : 5,880円 ( ピロリ菌抗体のみは、2,440円 )
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